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3-3緑内障点眼薬物治療
■3-3緑内障点眼薬物治療 〜なんといっても点眼治療が基本の基本 なんといっても点眼治療が基本の基本です。この数年研究がどんどん進んで います。各種お薬が使用可能で治療のはばがひろがってきたのはとてもあり がたいことです。各研究者に感謝です。ただ決定打はまだなくて、どれをど う組み合わせて処方するかが私たち臨床医の腕のみせどころですね。代表的 なところを挙げます。 交感神経遮断薬 ベータ・ブロッカー アルファ・ブロッカー コリンエステラーゼ阻害薬 プロスタグランジン 炭酸脱水酵素抑制剤 コリン作動性(縮瞳薬) 交感神経作動薬 が代表的なところです。。といってもわかりにくいですね。 ■■ベータ・ブロッカー : チモプトール、ミケラン、ベントス、ベトプチック、ハイパジル、ミロル 房水の産生抑制 副作用: 低血圧、脈搏数低下、喘息あるいは他の呼吸器疾患を持っている人の息切れ、 心拍出量を減少、まれな副作用としてうつ病があります。 ■■アルファ・ブロッカー : ベータ・ブロッカーの副作用を軽減すべくいろいろ研究されています。 上と重複しますが、ハイパジル、ミロル、デタントール ■■炭酸脱水酵素抑制剤 : ダイヤモックスAcetazolamide 房水の産生抑制 副作用 錠剤の場合は作用が強烈な薬で、すごくよく効きますが、手と足の痺れ感、 頻尿、長期使用で腎臓結石、なんですが点眼の場合は副作用は少ない印象です ね。 ■■コリン作動薬(縮瞳薬) : ピロカルピン 房水流出促進 隅角を開きます。閉塞隅角緑内障の特効薬ですね。 副作用 。縮瞳薬なので、眼に入る光の量が減りまして視界が暗くなります。 近視傾向になるので、ピントの合う位置が近づきます。遠くが見にくくて近く がむしろ見やすくなります。 ■■コリンエステラーゼ阻害薬 : 房水流出促進 フォスフォリンアイオダイド点眼薬 昔、ピロカルピンが効かなかった場合に使われました。現在はほとんど使われていません。白内障を誘発したりする副作用がいやなん ですね ■■プロスタグランジン キサラタンXalatan 房水流出促進 副作用 瞼に色素沈着1日1回ですむので楽ですね ■■交感神経作動薬: ピバレフリン 副作用 よく効きますけど結膜充血、濾胞性結膜炎を起こしやすいのが玉に傷。 散瞳しますので効いている間しばらくまぶしいですね 前のページ: 3-2目標眼圧の設定 、 次のページ: 3-4緑内障内服治療 |