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1-1緑内障の概要
●1.緑内障に関しての基礎知識■1-1緑内障の概要〜緑内障とはどんなものですか?。 緑内障は、視神経が損傷をうけて視野がかけてゆく、いくつかの眼 疾患の総称です。総称でして細かい病態はさまざまで、緻密な病形 式分類がたくさんあります。 視神経は、100万本以上の神経線維の束で、眼の網膜でキャッチした 映像情報を脳のほうに運んでいます。まあ電線ケーブルみたいなもの ですね。目の玉と脳を繋げるケーブルです。 このケーブル壊れやすいところとそうでないところがあります。例え ば電気器具のコードでいうと最も壊れやすいところはどこかご存知で しょうか??そう接続部分です。電源コードの付け根、マウスのコー ドの付け根といったつなぎ目が最もひっぱりに弱いところで破損しや すい部分ですね。 眼球のケーブル接続部分が視神経乳頭です。ここは構造が複雑です。 しかも眼を動かすごとに、ひっぱられたり、おされたり、ねじられた りしやすい箇所でして、解剖学的なウイークポイントです。 以前から眼内の圧力が高まることがこの視神経乳頭部分の損傷をおこ すことがわかっています。この眼球内の圧力を眼圧といっていまして 機械ではかることができます。 眼圧の上昇は明らかに危険要因なのですが、ところが正常な眼圧のか たでも緑内障による視神経乳頭部分に損傷がでることがあるので、眼 圧以外の要因もあるのだということが今はわかっています。 生まれつき視神経が圧迫に弱くて脆弱なかたがいらっしゃるようなの です。そういう方は軽い圧力にも耐えがたいのです。低眼圧性の緑内 障のゆえんです。 次のページ: 1-2緑内障の分類 |