HOME > 緑内障講義 >
2-5点眼薬のコツ
■2-5点眼薬のコツ 点眼薬eye dropは、緑内障を持った人には最も重要な治療方法です。回数の指示 が最も重要です。処方箋の用法をよーくみて下さい。通常1日何回という指定方法 が採用されます。 1日1回なら24時間毎という意味です。 1日2回なら12時間毎 1日3回なら8時間毎 1日4回なら6時間毎ですが、実務的には就寝中の時刻と重なるので起きている 時間を植木算で4で割って下さい。 16割る3で5時間間隔位です。 朝起床時、5時間後、10時間後、就寝時といった具合です。 6時に起きたら、6時、11時、4時、9時前後ということになります。 点眼薬を入れる前に手を洗ってください。 点滴器の先端にあなたの目のどんな部 分にも触れさせないようにとくにまつげにタッチしやすいので注意してください。 点滴ビンの中身の清潔を保つためです。 2種類以上の点眼薬使う場合は、2種類めは最低5分待ってください。できること なら30分でも1時間でも2時間でも間隔をあけてください。あけるほうがよく効 きます。これは、第1液が第2液で押し流されてしまうからです。 ■■点眼薬を入れるためのちょっとしたコツ(1): 目のどこに落としますか?: 下眼瞼をゆっくりひいて、いわゆるアカンベーをして下さい。その下瞼の裏側に1 滴落としてください。黒目のまんなかに落とそうとする必要はありません。ゆっく り指を放してください。眼を閉じてください。そのまま染み込むのを待ちます。 時間の余裕があるならば、2〜3分の間、人差し指か親指で目の内眼角、目尻ですね、 そーーと押さえておくとよりよいです。鼻へ流れてゆく量が減って、よく染み込み ますよ。 ■■点眼薬を入れるためのちょっとしたコツ(2): 手が震える場合: あなたの手を安定させ、顔に手を置くことができるように、小指を頬にあててみ てください。ふれるだけでもいいです。手のどこか一箇所、顔と接触させてくだ さい。左手で右手首をにぎり、左手を顔に接触固定してもよいです。 手の揺れが まだ問題となる場合、腕輪のような形態のおもり(よくスポーツ用品店で筋肉鍛錬 用に売ってますね。正確な名前をしらないのでごめんなさい)を使用してみてもよ いと思います。 ■■点眼薬を入れるためのちょっとしたコツ(3): 目に本当に入ったか確認に苦労している場合: 冷蔵庫の中で点眼薬を保管すれば、液は冷たいですから、目に入ったかどうか判り やすいですね。怪しいと思ったらもう1滴追加しましょう。 ■■点眼薬を入れるためのちょっとしたコツ(4): ビンを保持するのに苦労している場合: 点眼薬ボトルがあまりにも小さくて、うまく保持することができない場合はびん を何かタオルのようなもので包んでみてください。あるいは点眼ビンをうまく扱 う専用の製品も存在します。薬局でそんな製品がおいてないか相談して下さい。 前のページ: 2-4見え方がどう変わります? 、 次のページ: 3-1緑内障治療の概要 |