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■3-6緑内障レーザー手術
薬物療法で目標眼圧が達成不能と判定された場合は次の方法としてレーザー手

術を考慮します。

方法は2種類隅角に照射して房水排出効率をあげる方法とか。虹彩に穴をあけ


る方です。

最も代表的な緑内障レーザー手術は次のふたつです:

■■レーザーイリドトミー Laser Iridotomy:

虹彩に穴をあけるレーザー手術ですね。これで前房水と後房水が通

じます。隅角の閉塞による急性発作を静める効果がありますので閉

塞隅角緑内障治療に使用されます。発作を予防する効果もあります。

条件がよければ外来通院で可能なことも多いですね。

■■レーザートラベキュロプラステイ Laser TrabeculoPlasty:

舌をかむような名前ですみません。

隅角にレーザー照射をすると、メッシュ構造が開いてきて、房水の

排出率がよくなります。開放隅角の場合に施術可能です。この術式

はちょっとづつ小分けにして施行することができるので半分やって

下がり具合をみてから、もう半分とか計画的におこなうこともあり

ます。これも条件がよければ外来通院でおこなうケースもあるよう
です。

■■レーザー手術は痛みあるいは不快感覚がありますか。

少し刺すような感覚があります。レーザー手術では、通常は点眼麻


酔薬が使用されますが、強い痛みを強く感じるタイプのかたには、

もう少し深い麻酔法もありますから大丈夫です。

■■レーザー手術の利点は何ですか。

レーザー手術は、メスを使わない分だけ副作用が少ないです。この

点が最大の利点です。効果は薬と手術の間くらいです。


■■レーザー手術を受ければ、薬物治療は無用ですか。

多くの場合、薬物治療はやはり必要です。しかしながら、必要薬物

の量を減らせるかもしれません。より軽い薬へ移行できるかもしれ

ません。

■■レーザー手術の後には安静が必要ですか。

レーザー手術は、外来で行なわれることもあってその場合は自宅で

静養します。術式によりますが1〜3日ぐらい安静を指示すること

が多いです。また、ものの見え方は術後に数日かすむかもしれませ

ん。1週間くらいは旅行とかはさけたほうがよいですね。

■■レーザー手術にリスクはありませんか。

レーザー手術の後に白内障になる危険とか角膜をいためる危険とか挙げればいろいろあります。しかしなが

ら、メスを使う手術よりはずーーっとリスクは低いです。


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