眼科専門メルマガひとみつうしん



眼科専門メルマガひとみつうしんHOME メールマガジンバックナンバー > (2003/11/26 水曜)No.6


■  ひとみ! つうしん  ■    (2003/11/26 水曜)No.6

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『メルマガ ひとみ! つうしん 』(2003/11/26 水曜)No.6

===================目次========================
 ■はじめに
 ■緑内障の話
 ■編集後記
================================================
 ■はじめに
緑内障は40歳以上の日本人男女の5%がかかる疾患で
す。つまり20人にひとりです。驚くべき数字です。この疾患まずいことに
白内障等とちがって進んでしまった視神経損傷は回復しません。早期発見
早期予防治療が大事です。まず知識をつけることからはじめましょう。

緑内障についてまったく知識のないかたを対象に、その存在を
お知らせし、できるだけ多くのかたに意識を高めていただくことが目的で
書きます。

本文の内容は教科書的一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には
必ずしもあてはまらないことがあります。すでに治療中のかたはあなたの
主治医の判断を優先して下さいますようお願いします。

■緑内障の話

眼圧の測定装置
眼圧を測るおりの最大の難関はじつはこれです。どの装置を使っても技術的に相
当高度でして、信頼係数の高い測定結果を得ることはかなりテクニカルな高等技
術です。

自動眼圧計;黒目に空気をあてて、その風圧による黒目の変形度を計り、眼圧の
数字に変換します。眼科診療所の日常診療ではルーチンチェックのため使用され
ています。人間ドックではたいていこの機械だけですね。この機械のよい点は麻
酔薬を使わなくてすむことと測定端子が直接眼に触れないので、副作用が少ない
という点です。欠点は測定値の安定性が低いことです。ルーチンチェックと集団
検診向けの方法です。

圧入式眼圧計;黒目に端子をあてて錘で黒目を押します。黒目の凹み具合ではか
る道具です。いちいち仰向けにならないといけません。今はあまり使われていま
せんが、自動眼圧計より精度は高いし、技術的には少々のトレーニングで修得で
きます。

圧平式眼圧計;黒目に端子をあててばねとてこで端子に力をかけます。押されて
黒目の平たくなった程度で計る器械です。眼科診療所の日常診療ではもっとも精
度の高い方法です。臨床ではこの数字が確定診断になります。欠点は麻酔薬を使
用すること。端子が直接黒目に接触することです。測定には熟練した高度の技術
が必要です。つまり職人技の測定方法なので、すべての施設でできるわけではあ
りません。

眼底検査fundus examination
眼底検査は特に視神経乳頭の色と形を判定します。散瞳のうえで各種検眼鏡の使
用により判定します。まぶしいですがちと我慢。上をみてとか右をみてとか指示
されます。できるだけそのとおりに眼を動かしてください。最終判定はスリーミ
ラーレンズGoldman three mirror lensという眼に直接載せるタイプ器具を用いま
す。麻酔しますから痛くないです。ちと圧迫感ありますしべたべたしますが数分
ですのでがんばりましょう。

視野検査perimetry
前方の目標だけに視線を固定してくださいと指示されます、次に、光点がでたり
ひっこんだり、動いたり、突然あらわれたりします。あなたは、「あ! でたな」
と感じたらボタンを押して教えてください。まちがってもよいです。ミスボタン
は当方でチェックしながらすすめますから遠慮なくボタンを押しましょう。

3つの必須検査threee essential studyをうけること以外に早期発見のてだては
ありません。自分で自覚症状がでるころは相当すすんでます。

早期発見のための理想的な検査スケジュールは
年齢35歳で一度
年齢40歳で一度 
年齢40歳以後 2〜4年ごとに一度
年齢60歳以後1〜2年ごとに一度
リスクファクター(危険要因)が高い方は、年齢35歳以後 2年ごとに一度

これくらいが理想的と思います。ただ、皆さん忙しくて、なかなかそうはゆかない
のが現実の世の中でして。。。せめて人間ドックをうけましょうか、これは内科が
メインですから眼の検査内容は不十分なのですが眼圧と眼底カメラ程度はチェック
可能です。最もよい方法はご近所の眼科を受診することです。


----今日はここまで。

■編集後記

前回英語のつづりがまちがってましたね。急いで書くものではないですね。いずれ
用語はまとめたいと思ってます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   ■発行者:医療法人 ミツイ眼科医院 事務局

        330-0845 埼玉県 さいたま市 大宮区
        仲町2-75 大宮フコク生命ビル2F ミツイ眼科医院
        TEL:048-644-0031 FAX : 048-644-0041

Mail:法人 事務局    info@hitomi-news.com
Home:ひとみ つうしん  http://www.hitomi-news.com/

         登録と解除はこちらからおねがいします
 http://www.hitomi-news.com/mag/index.html 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

HOME 飛蚊症 緑内障 アトピー 白目 視力回復 遠視 弱視 網膜剥離 眼科問診表 巨大乳頭結膜炎 眼精疲労 ぶどう膜炎 アレルギー性結膜炎 眼科受診のコツ 白内障 散瞳 眼科診療Q&A メールマガジン メールマガジン バックナンバー