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■  ひとみ! つうしん  ■    (2003/12/10 水曜)No.9

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『メルマガ ひとみ! つうしん 』(2003/12/10 水曜)No.9

===================目次========================
 ■はじめに
 ■緑内障の話
 ■編集後記
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 ■はじめに
緑内障は40歳以上の日本人男女の5%がかかる疾患です。つまり20人にひと
りです。驚くべき数字です。この疾患まずいことに白内障等とちがって進んでし
まった視神経損傷は回復しません。早期発見早期予防治療が大事です。まず知識
をつけることからはじめましょう。

緑内障についてまったく知識のないかたを対象に、その存在をお知らせし、でき
るだけ多くのかたに意識を高めていただくことが目的で書きます。

本文の内容は教科書的一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ず
しもあてはまらないことがあります。すでに治療中のかたはあなたの主治医の判
断を優先して下さいますようお願いします。

■緑内障の話

2-0緑内障とのつきあい方  もしなってしまったら?
 
2-1緑内障とつきあう生活  
  
緑内障を持っているかたが覚えておく最も重要事項の1つは、ほとんどの場合が
薬物治療または外科的治療で管理され得ること、あなたが緑内障を持っていても
きちっと管理していれば普通に暮らしてゆけるということです。

さらに、緑内障だからといって生活を極端に制限させないでください。基本的に
飲食、風呂、酒、旅行など制限はありません。昔は水分制限など指導されたこと
もありましたが、現在は治療薬が各種ありますので、生活制限はとくにありませ
ん。

一時的に検査診察で忙しい時期もありますが、診断に結論がでて治療方針が固ま
ればあなたが今まで行っていたことを継続することができます。新しい人生計画
を作りそれを始めることができます。とくに正常眼圧緑内障は10年単位の「超慢
性疾患」といわれてます。10年先を考えての処置ですから、ゆっくりと付き合い
ましょう。

即時に結論が欲しい、病気か病気でないか、病気なら確定診断病名をすぐに教え
て欲しいという考えのかたもいらっしゃるのですが、この「ゆっくり」につきあ
うことも大切です。正確な診断がおりるのに5〜10年、治療方法を決めるのに5〜
10年と思うことです。

2-2眼科医を見つけること  

あなたは眼科医を見つけないといけません。原則はご近所の眼科と大きな上位病
院とふたつを使い分けることです。かなり頻繁に通うことになりますからどちら
も気軽にゆけるところが一番です。

大学病院などへ紹介されることがあります。特殊な検査や、診断が微妙な場合専
門家にお願いするのですね。怖がらずともよいです。必要な設備が大きな病院に
しかないという場合もあります、微妙な判定が専門家でないと難しいという場合
もあります。一段落したらまたご近所にもどればよいのです。

逆に大きな病院だけがよいと考えるかたもいます。大きな病院ほど緊急患者さん
を優先します。重症患者さんを優先します。それが役目だからです。慢性疾患の
かたはどうしてもあとになります。ある程度めどがついてルーチン的なチェック
だけでよい状態になったらご近所の診療所をみつけましょう。


2-3ライフスタイルの変更  
  
緑内障治療の結果ライフスタイルの変更はわずかですが必要です。薬を忘れない
こと。定期的な診察検査があります。食事の時間とか就寝時刻のような毎日のル
ーチンにあわせて点眼時刻を計画することはよい方法です。いずれあなたの薬物
治療はあなたの毎日の自然な一部になるでしょう。

受診のスケジュールを生活の一部に取り入れる必要があります。治療方針が落ち
着いてくれば、月に1〜2回の一般診療受診、年に1〜4回の精密検査といった
程度の定期的な計画がたてられると思います。

疾患自体の影響や点眼薬の影響で、テニスのような球速のはやいスポーツ、夜の
運転のような毎日の活動にはちょっと変化がでるかもしれません。とくにピロカ
ルピンのような瞳孔直径に変化をきたす薬は屈折度数が変わったり、視界の明度
が今までと変化したり、薬の効き始め、効き終わりで見え方が変わったりするこ
とがあります。

そのぶん新たな眼鏡が必要かもしれません。あるいは細かく調整するならば、薬
をつけて直後用の眼鏡とか、時間たってから使うための眼鏡とか細かく場面ごと
に合わせる必要もでるでしょう。
 
----今日はここまで。

■編集後記

ちょっと具体的な話になってきましたね。

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