■ ひとみ! つうしん ■(2004/1/28 水曜)No.17 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『メルマガ ひとみ! つうしん』(2004/1/28 水曜)No.17 ===================目次======================== ■はじめに ■緑内障の話(第2サイクル) ■編集後記 ================================================ ■はじめに いろいろとご要望をいただきました。限られた時間のなかで何をお 伝えするのがよいかなと考えてきました。やはり緑内障の啓蒙がま だまだ不足だという結論に達しました。 今回から緑内障の話(第2サイクル)へ突入!です。(^.^) :やはり用語、言葉が難しい :行間をあけたほうが見やすい :1回の内容はもっと短いほうが理解しやすい :英語表記を併用するとありがたい :総論が終わったら詳細な各論も読みたい :途中から読んでいるのでまたはじめから書いてほしい これらをいれて一般のかたにもなじみやすいような文章にブラッシ ュアップして緑内障のお話をはじめからのべてゆきたい思います。 緑内障の話(第2サイクル)をはじめます。各論を追加したり用語を やさしく書き直したりと はじめてのかたには、わかりやすさを 再読のかたには追加知識を と充実したものにしたいと思います。 ■緑内障の話(第2サイクル) 緑内障講義第2サイクルのスタートです。40歳以上の日本人男女の 5%がかる疾患です。つまり20人にひとりです。驚くべき数字です。 この疾患まずいことに白内障等とちがって進んでしまった視神経損傷 は回復しません。早期発見早期予防治療が大事です。まず知識をつけ ることからはじめましょう。 緑内障についてまったく知識のないかたを対象に、その存在をお知ら せし、できるだけ多くのかたに意識を高めていただくことが目的です。 本文の内容は教科書的一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治 療には必ずしもあてはまらないことがあります。すでに治療中のかた はあなたの主治医の判断を優先して下さいますようお願いします。 まず今後以後予定している目次を書き出します。週に一度づつ発行す ることにします。1サイクルで大体12回位の予定です。それ以後は、 えーっと、また考えます。 ------------------ 目 次 ------------------------------- ●1.緑内障に関しての知識 ■1-1概要 緑内障とはどんなものですか?。 ■1-2分類 さまざまなタイプの緑内障があるんですって? ■1-3治療 すぐになおります? ■1-4診断 どうしたらわかるんですか? ■1-5神話 うそほんと? ■1-6リスクファクター 〜わたしは大丈夫かしら ●2.緑内障とのつきあい方 〜もしなってしまったら? ■2-1緑内障とつきあう生活 ■2-2眼科医を見つけること ■2-3ライフスタイル変更 ■2-4見え方がどう変わります? ■2-5点眼薬のコツ ●3.緑内障の治療 ■3-1治療の概要 ■3-2目標眼圧の設定 ■3-3点眼薬物治療 〜なんといっても点眼治療が基本の基本 ■3-4内服治療 ■3-5注射薬 ■3-6レーザー手術 ■3-7マイクロ・サージャリー ------------------------------------------------- ●1.緑内障に関しての知識● ■1-1緑内障の概要〜緑内障とはどんなものですか?。 緑内障は、視神経が損傷をうけて視野がかけてゆく、いくつかの眼 疾患の総称です。総称でして細かい病態はさまざまで、緻密な病形 式分類がたくさんあります。 視神経は、100万本以上の神経線維の束で、眼の網膜でキャッチした 映像情報を脳のほうに運んでいます。まあ電線ケーブルみたいなもの ですね。目の玉と脳を繋げるケーブルです。 このケーブル壊れやすいところとそうでないところがあります。例え ば電気器具のコードでいうと最も壊れやすいところはどこかご存知で しょうか??そう接続部分です。電源コードの付け根、マウスのコー ドの付け根といったつなぎ目が最もひっぱりに弱いところで破損しや すい部分ですね。 眼球のケーブル接続部分が視神経乳頭です。ここは構造が複雑です。 しかも眼を動かすごとに、ひっぱられたり、おされたり、ねじられた りしやすい箇所でして、解剖学的なウイークポイントです。 以前から眼内の圧力が高まることがこの視神経乳頭部分の損傷をおこ すことがわかっています。この眼球内の圧力を眼圧といっていまして 機械ではかることができます。 眼圧の上昇は明らかに危険要因なのですが、ところが正常な眼圧のか たでも緑内障による視神経乳頭部分に損傷がでることがあるので、眼 圧以外の要因もあるのだということが今はわかっています。 生まれつき視神経が圧迫に弱くて脆弱なかたがいらっしゃるようなの です。そういう方は軽い圧力にも耐えがたいのです。低眼圧性の緑内 障のゆえんです。 ■1-2緑内障の分類〜さまざまなタイプの緑内障があるんですって? 緑内障の最も基本的な2つのタイプの緑内障は開放隅角緑内障と、閉塞 隅角緑内障です。今学会で話題の正常眼圧緑内障は遺伝的に日本人にと ても多いので知識普及活動がいろいろなところで行われています。本講 もそのひとつ(のつもり)です。眼の怪我を経験したことがあるかたは 続発性緑内障も覚えて下さい。 厳格に細かい分類をするとこうなります。う!難漢字が羅列してある! とお思いでしょうが、解説は必要な項目だけにしぼりますからご安心下 さい。 ----------------------------------- T原発緑内障(primary galucoma) 1開放隅角 A開放隅角緑内障(POAG) B正常眼圧緑内障(NTG) 2閉塞隅角 A閉塞隅角緑内障(PACG) Bプラトー虹彩緑内障 U続発緑内障(secondary galucoma) V発達緑内障 W小児続発緑内障 -------------------------------------- 。。後は次回です。 (文責 高橋秀雄) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■発行者:医療法人 ミツイ眼科医院 事務局 330-0845 埼玉県 さいたま市 大宮区 仲町2-75 大宮フコク生命ビル2F ミツイ眼科医院 TEL:048-644-0031 FAX : 048-644-0041 Mail:法人 事務局 info@hitomi-news.com Home:ひとみ つうしん http://www.hitomi-news.com/ 登録と解除はこちらからおねがいします http://www.hitomi-news.com/mag/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
HOME 飛蚊症 緑内障 アトピー 白目 視力回復 遠視 弱視 網膜剥離 眼科問診表 巨大乳頭結膜炎 眼精疲労 ぶどう膜炎 アレルギー性結膜炎 眼科受診のコツ 白内障 散瞳 眼科診療Q&A メールマガジン メールマガジン バックナンバー