眼科専門メルマガひとみつうしん



眼科専門メルマガひとみつうしんHOME メールマガジンバックナンバー > No.31(2004/4/21 水曜)


■__   ひとみ! つうしん  __■   No.31

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■□□■   どくとる秀太郎のプチ医療メルマガ
 ■□□■
 ■■■■       『ひとみ! つうしん 』No.31(2004/4/21 水曜)
 ■□□■
 ■□□■                    Home: http://www.hitomi-news.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   ===================目次========================
    ■小話
    ■緑内障の話
    ■懸賞企画
    ■編集後記
   ================================================


┏━┓━┓━┓━┓
┃小┃ ┃話┃ ┃
┗━┛━┛━┛━┛

上田秋成(1734〜1809 江戸時代の文人)というとひねくれ者の代表

みたいなもの書きでありますが、実は医者であったとのこと。医業を

営んですこぶる受けがよかったいうから不思議。




自伝に曰く



「合点のゆかぬ症と思えば、頼まぬ日に二へん、三べんと見にいった

事じゃ。いやいやと思えば、外の医師に転じさせても、相変わらず日々

見舞うた。からじゃ故、病人も喜ぶ、家族もかく受けがよかったで、

四七の冬、家を買うて、さっぱり建立して四八の春移った。」




なるほど世の中が変わっても人情に変わりはない。流行家たらんと欲

するものはまず、この秋成のように熱心で親切でなければならない。


                   ----------◆----------


┏━┓━┓━┓━┓━┓
┃緑┃内┃障┃の┃話┃
┗━┛━┛━┛━┛━┛
 ○あなたのミニ知識が
         あなたの親を
                    あなたの兄弟を
                  あなたの知人を救います○
------------------------能書きはじめ----------------------------
緑内障は40歳以上の日本人男女の5%がかかる疾患です。つまり20
人にひとりです。驚くべき数字です。この疾患まずいことに白内障等と
ちがって進んでしまった視神経損傷は回復しません。早期発見早期予防
治療が大事です。まず「知ること」からはじめましょう。

まったく知識のないかたを対象に、その存在をお知らせし、できるだけ
多くのかたに少しでも意識を高めて頂くことが目的ですので、わかりや
すさ優先で書きます、その分だけ内容の正確度は低いのでご容赦下さい。

本文の内容は教科書的一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療
には必ずしもあてはまりません。すでに治療中のかたはあなたの主治医
の判断を優先して下さいますようお願いします。
------------------------能書き終わり----------------------------



┏┓*治療 すぐになおりますか?
┗╋……………………………

もっとも大事な知識は。。失われた視神経の損傷は回復させることがで

きないという残念な事実です。




生体の細胞は再生できるものとできないものがあります。



皮膚や黒目白目の上皮細胞はどんどん新しい細胞ができては古いものと

置き換わっています、古い細胞の残骸がめやにとかあかですね。



―――――――――――――――――――――――

ところが視神経を構成している細胞は再生しません。

―――――――――――――――――――――――



萎縮して消失すると、あらたに発生するとか置き換わるということがな

いのです。なくなったまんまです。



したがって緑内障においては治すとか、視野をもとに戻すということは

考えられず(それができれば一番よいのですが)それ以上の進展を抑制

することが今の医学の治療の目標なのです。




そのために眼圧を下げることが今の医学で可能な治療方法です。したがっ

て早期発見して、

 ――――――――――――――
 緑内障管理体制にはいること
 ――――――――――――――


がもっとも大事な課題で

す。本文もそれを知っていただくことが目的です。




緑内障に対して一発で永久的に治す治療法はありませんが、長期にわた

りコントロールできる慢性疾患です。方法は、点眼薬、内服薬、注射、

レーザー、手術といろいろあって研究途中です。



眼圧降下治療は副作用との戦いといっていいでしょう。どの方法も大な

り小なり副作用がありますし、長期にわたりますのでダメージの少ない

方法を模索してその人にあった方法を探してゆく作業です。





眼圧降下薬はいずれも作用は強烈です、点眼といえども喘息や心臓の心

拍を抑制したりといった体への影響も考慮せねばなりません。内服薬や

注射薬は協力な利尿薬でもあります。




眼圧降下薬は目への負担も大きいことが多いです、結膜炎や角膜症の副

作用は珍しくありません。



――――――――――――――――――――――――――――――――
まず副作用の少ない方法から、ひとつづつトライ&エラーしてゆきます。
――――――――――――――――――――――――――――――――

治療各論は 3.緑内障の治療 で述べましょう。




………続きは次回 ……

┏━┓━┓━┓━┓
┃懸┃賞┃企┃画┃
┗━┛━┛━┛━┛
本メールマガジン読者30名様に抽選で
日本眼科医会発行の小冊子:目と健康シリーズ

………………………………
○「老眼について」
………………………………

をさしあげます。ご希望のかたは専用ページ
 http://www.killerminisite.jp/hitomi/1rhv.html
からご応募下さい。
締め切り:5月10日(月)
当選者にはメールでご連絡申し上げます。


■編集後記

懸賞応募のペーージとフォームは自分でつくったんですよ。

エヘン♪


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           ■発行:どくとる秀太郎■

           Home: http://www.hitomi-news.com/
           Mail: info@hitomi-news.com

        登録と解除はこちらからおねがいします
        http://www.mag2.com/m/0000118777.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●個人的健康相談はお受けしていません。診断治療については近医
  にてご相談下さい。気軽に行けるご近所の診療所が一番です。
●無断での記事転載はご遠慮下さいますよう。
………………………………………………………………………………


HOME 飛蚊症 緑内障 アトピー 白目 視力回復 遠視 弱視 網膜剥離 眼科問診表 巨大乳頭結膜炎 眼精疲労 ぶどう膜炎 アレルギー性結膜炎 眼科受診のコツ 白内障 散瞳 眼科診療Q&A メールマガジン メールマガジン バックナンバー